中山優馬におけるPLAY ZONE
2015年の1月、青山劇場閉館とともに幕を閉じたPLAYZONE。
その歴史ある舞台に2010年から出演していた中山優馬くんを、私は自担としています。遠い田舎に住んでいて応援はすべて茶の間である私は、最後のプレゾンも例外なくTwitterで追いかけていた。
でも千秋楽の日のゆうまくんだけは姿を見ることができた。テレビのワイドショーだ。つくづく現代は便利である。
そこで見たゆうまくんの大きな瞳はすこし濡れていた。青劇の外でファンにお礼を述べながら、今にも瞳の淵からこぼれそうな真珠をこらえていた。
そんな彼を見たとき、猛烈に彼にとってのプレゾンの存在を考えたくなった。そして私にとってのプレゾンについても残しておきたくなった。
私が最初にプレゾンに触れたのは、ゆうまくんがきっかけでした。
特別出演として参加したプレゾンはダンスあり芝居ありのミュージカルのような形態でした。といってもダンスの玄人たちに囲まれて、スキルの追いつかないゆうまくんにとっては厳しい環境だったんだろうなと思う。現に、ゆうまくんは今その時を振り返るときに、「正直、消極的な気持ちだった」と語っているし、屋良くん曰く「全然笑わないから、みんなユーマを笑わせようと必死だった」そうだ。
頑張っても追いつけないと分かりながら、今できる精一杯をやってたんだろうなと考えると当時16歳の少年優馬くんが愛しくなってくる・・・・・(愛情激重)
そんなゆうまくんも、プレゾンが芝居を抜いた歌とダンスだけで勝負する、SONG&DANC’Nに変わってからもプレゾンカンパニーとして走り続けてきました。時には、アツヒロくんを加え、時にはドラマの撮影と歌舞伎の稽古を同時並行しながら。ゆうまくんは確実にプレゾンと共に成長してきた。
そしていつの間にか、ダンスの師匠である屋良くんと、ジャニーズでも屈指のダンススキルを持つ翼くんと並んで踊るようになっていました。3人で並ぶ事が多く、プレゾンの顔としてプレゾンを担っていました。その姿はとても刺激的で、心から楽しんでいるのが画面越しでも伝わってきて、とても血が漲っていた。
最初の頃の苦しそうな必死な顔で歌い踊るゆうまくんからは想像できない姿で青山劇場に立つゆうまくんはプレゾンとともに大人になったんだと感じた。
そしてなにより、今のゆうまくんのダンスへのスタンスを形成したのは間違いなくプレゾンだと思った。ソロ活動をしていく中でブレずに持っているものはプレゾンで培ったモノだと思うし、本人はソロ活動に対してのダンスにプライドを持っていて、他との差として活かそうとしているように見える。
それほどまでにプライドを持ち、ダンスと向き合えるのはプレゾンがあったからだと考えると、この舞台に立ったことは本人にとって大きな事だったんだろうなと思えます。
そしてもうひとつ。
ゆうまくんにとって大きかったことは、プレゾンカンパニーだと思う。プレゾンに出たころから、不安定な立ち位置で、仲間さえ不確かだったゆうまくん。
でも年に1度集まるカンパニーはグループがあるといえども、同じものを作り上げる「仲間」には間違いなくて。きっとゆうまくんにとって確実な帰ってこれる「仲間」もとい「家族」を得たのは初めてだったように思えるから。その仲間との出会いが大きかったのではないかと思う。
今ゆうまくんから聞く状況には、たくさんのプレゾンカンパニーの名前が出てきて、舞台がなくたって繋がっている様子が伺えるのがとても愛しいし、嬉しい。
特に屋良くんに関しては、今の優馬くんの活動には欠かせないほどお世話になっていて、これもプレゾンがなければなかった関わりだと思うと本当に嬉しくなる。キャリアも長くて、学ぶことがいっぱいある屋良くんがそばにいることは優馬くんにとっても、応援している側にとっても心強くて安心する。
そしてゆうまくんのバックに関しても。
プレゾンカンパニーがついてくれる事が多く、長く一緒にやってきた勘みたいなものがあって、息が合ったパフォーマンスを見れることはとても大きいです。ゆうまくんの作品をより良い物にしてくれるのに欠かせないメンバーも、プレゾンから得たモノだと思います。あと、今ではゆうまくんのバックにつけるのはダンスがうまい子たちだと暗黙の了解みたいになってるけど、それはゆうまくんがプレゾンで経験した努力の賜物だと思っている。そしてそのことに少なくとも私は誇りを持っている。
ちょっと脱線するかもしれないけど、プレゾンカンパニーでの関わりでいえば、特に仲の良い辰巳くんや江田っち。週2のペースでカラオケに行って歌ばっかりうたってる辰巳くんや、実家に行ってゆうまパパと仲良くなる江田っち。ゆうまくんがなんでこんなに懐くんだろうなって思ったことがあるんだけど。
たぶん何もないからなんだろうな。ゆうまくんがセンターだとかスペオキだとかそういうのどうでもよくて、過去とかも関係なくて、ただの「優馬くん」として接してくれるからやりやすいんだろうなってことで落ち着いた。
ほら、お互いに親友だと認めている流星くんだって、他には言えないことも言えると言っていた山田くんだって、そうはいってもいろいろあったわけで。
でもそういう事を気にしなくてもいいのが、プレゾンカンパニーや、辰巳くんや江田っちだったのかも。何も求めずにそばにいてくれるから安心する、のかな。だからゆうまくんは手放しで好きでいれるんだろうなという妄想。
(大いなる脱線事故)
こうして辿ってみると、
ゆうまくんのジャニーズ活動の歴史の中で、プレゾン出演が一番大きかった事もしれない。そう思えるほど影響がすごい。今の優馬くんを形成しているのはプレゾンと言ってもいいくらい。
そんなプレゾンと出会えた優馬くんは、持ってると思うし、運がいいと思う。プレゾンと出会えた優馬くんの未来は明るいな、と大げさかもしれないけどけっこう真面目に思っている。
最初に、彼にとってのプレゾンの存在を考えたくなったと言ったけど、ありきたりだけどゆうまくんの原点になるものだと書いていて思った。
青山劇場でのPLAY ZONEは終わってしまったけれど、またどこかで、このカンパニーとお仕事が出来る日を夢見ています。その時こそはぜひ、私もその場所にいたいなあ。
ゆうまくんが関わってからのたった5、6年しかプレゾンを見ていない私が語るには全然足りないと思うけど、長い間人々を楽しませ続けた歴史ある舞台が終わったのが惜しいです。
長い間本当にお疲れ様でした。
青山劇場がなくなっても、たくさんの人が青山劇場でのプレゾンを焼き付けていることを願います。
本当におつかれさまでした!ありがとうございました!