君の名は希望

優馬くんの名前は希望と今 知った

地球防衛軍 苦情処理係、感想。

下書きに残してることを忘れてこんなに時間が経ってしまった。まあいいや、自分のメモブログなので残しておきます笑。12月1日に観劇しました。以下感想です。

 

地球防衛軍」ってタイトルにあるくらいだからスケールの大きい社会派な舞台かと思いきや、誰かを守りたい、大切にしたい、そんな世界中のどこにでも転がってる小さな恋の話でした。このギャップが面白かった!

 

展開がスピーディで、登場人物一人ひとりにきちんとバックボーンがあるのが物語を濃くしているなあと見ながら思っていました。軸になる深町くんと日菜ちゃんの恋のそばで遠藤の問題や、瀬田さん竹村さんの過去が明かされていく。みんなが何かを背負って、守りたくて必死に生きていることが分かると、深町くんが人間に感情移入するのと同じようにじんわりと私たちも彼らが愛しくなってくるから、鴻上さんの描く「人間味」は深いなあ。

 

優馬くんが演じた深町航くんは、真面目で真っ直ぐで純粋な人。目の前の状況や自分の感情だけで動かずに、使命と正義感の間で揺れ動く、人間っぽい宇宙人。でも最後は、一番大切な人と一緒にいたいってたったそれだけのシンプルな原動力で物語を動かしていて、実はとっても強かな人なんだなあ、とも。優しい音楽とともに日菜ちゃんと戦う深町くんが切なくて、でもちゃんと今ある最善を選べる深町くんはきっと幸せになれるなあと思いました。顔も知らない人からの誹謗中傷や、理不尽な苦情、ぶつけられる悪意、色んなことに心を揺らしながらも一番シンプルな答えにたどり着いたのが、小さな希望だったな。どんなに理不尽で、やり切れなくて、絶望する現実があっても、たったひとつ光を見つけるだけで、頑張ってみようかなと思える、そんな足元の幸せに着地した結末が私は結構好きでした。

 

あと楽曲がとっても素敵で、楽しかった。前回のローリング・ソングでは歌を、今回の地球防衛軍ではダンスを優馬くんから引き出してくれたのは少し意外だったけど、鴻上さんにとっては「歌」も「ダンス」も演劇の表現法の1つなのだとすると、全部を表現できるのは優馬くんの強みだなあと思いました。ジャニーズやってて良かったよね。たしかにダンスがあるだけで、物語が広がって深みもグッと増して、大事なシーンに流れる音楽がすごく心に残っています。私は優馬くんのダンスの表現もすごく好きだから、苦情処理係のみんなとワイワイ楽しそうに踊るのも、日菜ちゃんとのノスタルジックなダンスも最高に幸せでした。特に日菜ちゃんとのシーンでよく流れたclose to meという楽曲(すぐ調べた)は交差点や、舞い、恋が好きな優馬担なら絶対ハマる曲調だったと思うので、鴻上さん本当によく分かってるなあと思わず唸ってしまった。

 

鴻上さんと2度目のタッグ。これがどれだけ凄いことか。優馬くんともう一度やりたいと思ってもらえるってことは、鴻上さんから信頼を得たということだし、優馬くんの表現が必要とされたということ。いつも当たり前のように次の仕事につなげているから忘れそうになるけど、優馬くんのその実直な仕事ぶりは本当にすごい。こうしてひとつひとつ人脈を広げて、演劇の力をつけていく優馬くんのこれからが楽しみでしょうがないです。