君の名は希望

優馬くんの名前は希望と今 知った

廉くんと紫耀くん

私の日曜日の朝の日課は、まいど!ジャーニィ~を見ることである。年齢もキャリアも全く違う彼らたちだが、まるで兄弟のようにかたまってはしゃいでいる姿を見るのが癒しであり、楽しみなのだ。

だから1人いなくなってしまった時は本当に寂しくて寂しくて、心にポッカリ穴が開いたような、「誰かがいなくなる」またこんな経験を関西ジュニアは覚えてしまったのだと思うとキュッと胸が締め付けられる思いだった。何度も何度も舞台からいなくなる仲間たちを見送りながらもその人たちの想いも背負って舞台に立ち続けたかつてのジャニーズWESTを見ているような気分になって、無邪気で純粋で真っすぐな未来しかないこの子たちに痛みを覚えて欲しくないと思った。
そして私ももうこんな思いしたくないと思った。彼らがこうやって寂しい思いをしながらいろいろなものを背負っていくのを見続けて行く気分にはとてもなれなかった。
 
だけど。それでも。変わらず楽しそうにワイワイしてる彼らを見るのはやっぱり楽しくて。変わらないでいてくれる事が嬉しくて。やっぱりいつまでもこのまま一緒にいてくれたらと願わずにはいられないくらい結局愛情を持ってしまっていた。
だけどやっぱり私が応援する人たちはうまくいかないみたいで。
前よりも格段に廉くんと紫耀くんの東京での活動が増えていき、まいジャニメンバーに会うことの方が難しくなっているようだった。
廉くんと紫耀くんはいなくなったわけではないのに、結局引き裂かれるしかないまいジャニメンバーが歯がゆくてもどかしくてやっぱり見続けていく気持ちを失いかけていた。
 
そんな中、先日廉くんと紫耀くんを含めたグループがが結成された。関東のジュニアの先頭に立つような人たちとのグループで、ジャニーさんもまだまだ現役だなと思わせるほどしっかりとしたグループ名までもらっていた。
彼らは最初に見たときから、どこから見ても、誰をみても、完璧でキラキラで華やかで、デビュー前のジュニア特有のクオリティの高さとまとまり感のあるグループに仕上がっていた。ジャニーズにもまだまだこんなにキラキラしてる有望株がいることは素直に喜ばしいことなので嬉しい半面、やっぱり私はどうしても寂しさを隠せないのだ。グループの真ん中に立っている二人を見るのは誇らしい気持ちになるけれど、私がセンターに立って欲しいのはここじゃない、とどうしても思ってしまう。
たいして熱心に追いかけてきたわけではないし、ひっそり木陰から見る程度で応援したいと思っていたのに、こんなに寂しい気持ちになるのはどうしてだろうとずっと思っていた。
この寂しさは憶えがある、と。このどうしようもない感情は久しぶりだ、と。
そうだ。優馬くんだ。優馬くんが私にこの感情を抱かせた。そしていまは廉くんと紫耀くんに対して久しぶりにまた抱いている。
嬉しいはずなのになぜか寂しくて、でもどうしようもなくて、行き場のないくすぶる感情を私はハッキリ覚えている。
またこんな思いをするとは思ってなかった。出来ればしたくない思いだった。
 
優馬くんも、キラキラ輝いた人たちに囲まれて華やかなステージに当たり前のように立っていた。私が一緒に立って欲しいと思っていたメンバーとではないけれど、確かにキラキラしていて姿が見えないくらい眩しくて眩しくて華やかなオーラでいっぱいで、これがデビューかと思い知った気がした。
「でも優馬くんはこれでいいのだろうか。本当に嬉しいのだろうか。」
その思いは思っていても口に出来なかった。せっかくデビューしたのにこんな後ろ向きな気持ちは口に出しづらかった。それくらいにキラキラしたグループなのは悔しいけど認めるしかなったのだ。
でもどこかで優馬くんは関西のこと忘れてないよね。優馬くんだって関西と本当はやりたいんだよね。優馬くんの居場所はまだ関西にもあるよ。そんな思いは捨てられなくて、優馬くんの本当の気持ちが知りたくて、だけどそんなこと優馬くんが言うわけなくて。そんなどうしようもない感情ばかり抱えて、キラキラした笑顔で頑張る優馬くんを見るのが心のどこかでしんどかった。
それでも優馬くんの笑顔は変わらずキラキラで、デビューを経て前よりももっと輝きを増していて。
それをどこかで本当の笑顔じゃないと決めつけて、無理に笑わなくてもいいのにと完全な私のエゴを押しつけたうえで見てしまっていた。どこかで優馬くんには関西に戻りたいと思っていて欲しいとワガママにすがっていた。
でも、本人たちや、応援する人たちがどんな思いを抱えてようが華やかにステージを彩らなくてはいけないのがアイドルだ。アイドルはいつだって残酷で尊いのだ。そんな職業の彼らを好きになってしまったからには彼らの感情を知りたいと思う事は無意味なのである。知ったところで彼らが輝く場所は結局与えられた場所しかないと知らされるだけだ。私は優馬くんでその事を嫌というほど思い知った。そう思い知るほど優馬くんはいつもキラキラとステージに立っていた。
そんな数年前の気持ちを思い出した。
 
二人が今、実際どう思ってるのか知るのはたぶんずっと先だ。
場合によっては一生聞けないことだとも思う。
そして二人を応援してる方々がくすぶったお思いを抱えているとしたら痛いくらいに気持ちがわかるし、優馬くんを応援してた身として言えることはこの気持ちはずっと解決しないと思います。そんなどうしようもない感情を抱えながら応援するしかなくて、その間はしんどいことだらけだと思うしこんな思いまでして応援する意味などあるのかと問いたくなるときが何度もあると思います。私は何度も何度もそう思いながらもはや意地みたいな気持ちで、もう根性だけで優馬くんを見続けた。
ただただ優馬くんを応援したい、応援しなきゃという気持ちだけだった。
でもその先にあるのは決して嫌なものばかりでもなかった。グループに愛情も持てたりするし、居場所がここにもあるんだと思えたりもする。
だから二人を応援していてくすぶった思いを抱えた方々がいつか絶対笑えること、応援し続けて良かったと思える日が来ることを心から願っています。それに二人ならそんな場所に連れて行ってくれると思っています。
二人もきっと、いろいろな思いを抱えながら頑張っているだろうし、その思いをきけることはなくても応援し続けていれば何か自分の中で変わることもある、こんなことしか言えないけれど、二人の未来を諦めずに見続けてくれる人がちゃんといて欲しいと思うのです。
 
それに廉くんと紫耀くんにはお互いがいる。そこは優馬くんとの大きな違いだ。1人じゃない。もし二人が優馬くんみたいに関西を思う事があるとき、寂しく思う事があるとき、二人にはお互いがいる。唯一無二のルーツが同じであるお互いがいるのだ。
それは絶対に大きいし、支えになることだと思う。二人が前向きな気持ちでグループと関われて、複雑な気持ちも抱えず前しか見えてない気持ちだとしたらそれはそれで喜ばしいし、何も心配することはないから安心するけど、もしも少しでも複雑な思いを抱えてるとしたら二人でちゃんと支えあってほしいなあと思います。
思いを共有できる人がいることはとても楽だし大きいと思うから。優馬くんみたいに1人で誰にも言えない思いを抱えるのはもう誰にもしてほしくないです。
優馬くんは今こんなにも強くて前しか向かない強靭な人になったけど、絶対1人はキツかったはず。優馬くんがこんなに異様に強くなったのは絶対こうやって1人で抱えていた時期があったからだと思うので、二人にはこんなに強くならないで欲しい。
こんなに強くなる必要性を与えないでほしい。もうあんな思いするのは優馬くんだけでいい。
耐えてくれた優馬くんはとても強くて凛々しいけれど、それでいて切ない物語も背負ってしまったから。それを背負ってくれる優馬くんが世界で一番好きなんだけど、世界で一番かっこいいんだけど、優馬くんだからいいのであってあの二人には背負って欲しくないのであります。
ただの優馬くんのファンが言ってる戯言ではありますが、二人の未来がどんなものであれ二人が、二人を見つめる人たちが幸せであるように願わずにはいられません。
 
優馬くんの時の気持ちを思いだすくらいには二人に愛情を持ってしまったので、さすがに優馬くんの時と同じというわけにはいきませんが、陰ながら応援したいと思っています。どうか、どうか、もう「優馬くん」が生まれませんように。