君の名は希望

優馬くんの名前は希望と今 知った

ありがとうと言わせて欲しいたとえば何年経っても

春は出会いの季節。そして、別れの季節。
別れは必ずあることで。誰もが経験することで。
どれだけ寂しくたって、悲しくたって、
背中を見送ったり、自分も歩き出さないといけないわけで。
それが前向きな形での別れだったとしても、やっぱり寂しさは隠せない。
だから私は春が嫌いです。
どうしようもなく寂しくなって一人ぼっちになる気がするから。
特に自分が卒業する身となった今年の春は、寂しさに押しつぶされそうだ。

先日の関西ジャニーズJr.松竹座千秋楽。
定番となった松竹座での関ジュのコンサート。
そこでもまた別れがあった。
優馬くんを通して関ジュを知って、優馬くんが去ってからも、もう意地のように応援していた。
優馬くんとは叶わなかったデビューを、と。
そしてやっと叶ったジャニーズWESTのデビューからもうすぐ1年。
金内柊真くんは、そんなジャニーズWESTがいなくなってからの関西の中心メンバーだった。
正直ずっと関西を担っていた7人が抜けた穴は、そんなに簡単に埋められるとは思っていなかった。
だけどまいジャニメンバーがジャニーズWESTに手紙を読んだ時。
彼だけは泣かなかった。
「泣いてはいられない」と強く言い切った。
その姿は強そうには見えなくてどこか必死に立っている感じがして、すごく胸がギュッとなったのを覚えている。
でも強くあろうとする姿に単純にすごいなと思った。
彼だけはジャニーズWESTが卒業する寂しさの後ろに、これからは僕らの時代だ、という覚悟をひしひしと感じた。
だから彼を見たとき、これからの関西もきっと大丈夫。
ハングリー精神はジャニーズWESTに負けてない。と思って少し安心していた。
そしていい距離でこの子たちを、なにわきんかんを見ていけたらと毎週まいジャニを見て応援していた。
自由で好き勝手やっているメンバーをまとめて仕切っているのはいつも金内くんだった。
司会の康二くんすらふざけたとき、いつも収めてくれるのは金内くんだった。彼はいつだって縁の下の力持ちで、まいジャニメンバーを支えていた。
私はそんな彼らの空気感が大好きだったし、関西独特の雰囲気とノリが受け継がれているのが懐かしくて少しだけ胸がキュッとなった。
この時から、いつかはこんな日が来ることを想像してたのかもしれない。胸がキュッなる感覚はこんな日の事を想像してたからかもしれない。
ジャニーズWESTの時がそうだったから。
彼らがデビューするまでの長い道のりで、何人ものステージを降りる人を見てきたから。
それはいつだって突然で。ついこの間まで姿を見れていたのに急に現実を突きつけられる。
もういないんだって現実だけが突きつけられる。
それはあまりにも残酷で、寂しくて、あっけなくて儚い。
もう二度と経験したくないと思いながらも、何度も何度もただただ見送るしかなかった。
立場が明確でないジュニアを応援する宿命のようなものかもしれないけれど、いつが最後か分からない。
だからいつだって次見れるか分からないなんて思いながらも応援するしかない。
そしてまた1人。いなくなってしまった。
今度こそ皆で力をあわせてって、これからだって思ってたのに。
また関西からデビューするまでに後何回こんな思いをするんだろうとぼんやり考えながら。

関西ジャニーズは特殊だ。
東京よりも規模が小さくて、人数も少ない。
活動の幅も広いとは言えないし、チャンスはほんのわずかだ。
東京に比べればごくわずかなチャンスを、必死にたぐり寄せて今までの先輩たちはデビューを掴んできた。
関ジャニ∞がデビューをして道を作って、ジャニーズWESTやベテランの面々がその後の関西の土台を作ってきた。そしてやっと今、確立された関西の基盤ができていると思う。
関西自体もネクストステージに突入してると思っていた矢先。
誰か一人でも欠けるのは痛い。
だから正直まだ信じてない部分があって、ひょいって戻ってくるんじゃないかと思っている。
だけどやっぱり金内くんのいた場所は埋まっていて、もう時間は動き出している。
これからなにわきんかんのメンバーがどうなるのか分からないし、なくなるかもしれない。
ああ、もうやっぱり春は嫌いです。お別れは嫌いです。

でも、金内くんが決めたことなら。彼の人生だから。
やりたい事があるならそれを思う存分して欲しいと思います。
それに、今までを全部ジャニーズに捧げてくれてありがとうと言いたい。
金内くんの大切な青春を、一番楽しいであろう10代を、関西ジャニーズとして過ごしてくれてありがとう。
辛いことも悲しいこともあっただろうけど、変わらずステージに立ってくれてありがとうお疲れ様でした。

……ああ、いい距離感で応援すると決めたのに、やっぱりどうしても愛着が湧いて寂しくなってしまうなあ。
とりあえず思うことは、金内くんとこれからの関西の未来が明るく希望に満ちたものでありますように。ということだけ。
君の未来に幸あれ!