君の名は希望

優馬くんの名前は希望と今 知った

梅田芸術劇場でEndless SHOCKを見てきた!

無事にSHOCK2年生に進級した優馬くんを見ることができました!SHOCKにはとことん突き放されてしまう私なので、今回も機会を恵んで頂きありがたき所存。初めてみたSHOCKの感想も残していたので、読み返してから観劇したのですが、あの時の感情を残していた自分に感謝しまくりました。なので、今回も書いておこうと思います。

憧れのライバル役、憧れの帝劇、初演のユウマもそんなエネルギーに満ちていたし、楽しさも喜びも感じられて感無量だったのですが、見てるこっち側も緊張していたし、優馬くん自身もついていくのに必死でどうにも「がんばれ、がんばれ」という念を送りながら見てしまっていました。なんでも及第点を超えてくる優馬くんを応援している身としては、その感覚もそれはそれで新鮮で楽しさがありました。でも今回はその感覚が少し和らいで、物語にグッと入り込めた気がしました。だからかな、いろんなシーンで涙が止まらなくなりました。優馬くんにも私にも、息を抜く余裕が生まれたからかもなあ。

中でもライバル役の苦悩の部分は、前回よりも感情移入出来たし、よりクリアに伝わってきたように思いました。あとコウイチの傲慢さが少し和らいで、慈愛みたいな感情を感じたのもすごくグッときた。なんというかずっと渇きの中で生きてるように見えていたんですが、前より水分量が増えたような人間らしいコウイチで私はとても好きだったな。だからこそ、ライバル役の渇きや焦燥感がコントラストになって目立っていて、良い対比だなと思いました。コウイチに光が増えた分、ライバル役が一層暗闇を背負ってるのが、優馬くんの真骨頂という感じがしてゾクゾクしますよね。やっぱり絶望や闇を背負わせると右に出る者はいないと思います。コウイチを超えたいという欲と、超えられないという絶望、皆が自分から離れていく、誰もわかってくれないという孤独。いろんな感情に苛まれ支配されていく、でもどうしようもできないという葛藤が、あの悲劇の切なさを濃くして、すべてがそこに向かっていく流れがスムーズで物語に引き込まれました。

コウイチに対する屈折した思いとか、相反する感情への葛藤とか、愛憎に近い苦しみとか、見ていて本当につらいんですけど、その演技をする優馬くんは大好きなんですよね…(もはや性癖)優馬くんからしたら精神的にもしんどいんでしょうけど、そのしんどさの中から生まれる表現がものすごく魅力的ですよねやっぱり…。好きです…。小さいころからずっと背中を追ってきて、雨の中で踊るコウイチを見て悟ったときからユウマの中でコウイチは絶対的な存在で。超えられない高い壁とずっと一緒にいること、敵わない悔しさをずっと痛感し続けていること、ひとつひとつがユウマを蝕んでるんですよ。リカの存在だって、リカがコウイチを好きだから何かひとつでも勝ちたくて奪いたくて追いかけているだけに見えるし、リカを好きのその向こう側にはコウイチがいて。もがいてももがいても光に届かない。……なんていうか最高ですよね。このライバルのもがきを2年目にして早くも自分の武器にしようとしてる優馬くんの貪欲さと努力に最高にワクワクします。ユウマくんにしか描けない繊細で鬱屈としたライバルの苦悩が大好きです。

そしてその真骨頂がシェイクスピアと告白のシーン。見るだけで苦しすぎてもういいですって息切れしそうだったんですが、歪んだユウマの顔が麗しすぎたので手はしっかり双眼鏡を握っていた(おたくの意地)

このシェイクスピアのシーン少し変更されていましたが、よりライバルの苦悩が分かりやすく伝わってきて、しんどかったです(褒めてる)これを毎晩毎晩見ているユウマのことを考えると死んだほうがマシだと思う気持ち分かりすぎる…。リカが途中から役を抜けてリカとしての言葉になっていたり、ユウマもコウイチと叫んでいたり、劇中劇と現実がごちゃごちゃになってる感じも「夢」としてリアルですよね。少しだけコウイチを立ち止まらせたかっただけなのに、振り向いて欲しかっただけなのに、取り返しのつかないことになってしまった、を描くためだとしても業が深すぎるなと思いました(褒めてます)あとこのシーンの優馬くんにいろんな人が見えて、面白かったなとも。カンパニーメンバーの責め立てる声にうなされるユウマには淳一先生(それいゆ)が、足を引きずって逃げまどうユウマにはハリー(銀杯)が、さらにはジャパネスクでは次郎(偽義経)がいて、優馬くんの中にはいろんな人が生きているんだなあと嬉しくなりました。優馬くんは努力の人だけど、そのすべてを力に変えて舞台で発揮できるのは才能でしかないと思っています。これからどんどん進級して、ユウマを演じていくんだとしたら、そうやっていろんな役を吸収して毎年アップデートされたユウマを見せてくれるんだろうなと楽しみでもあります。

あと告白のシーンでは、個人的に一番印象的なユウマのセリフがあって。それが「みんなコウイチの犠牲者なんだよ!」なんですが、この言葉に含まれる思いが深くて大好きなんですよね。憎しみも悲しみも悔しさももどかしさもそして愛も、全部が詰まってる。これがユウマの想いすべてなんだろうなって。一番「犠牲者」と思ってないユウマが言うからこそ、その意味を汲み取ると胸が熱くなるセリフですよね…。犯人や悪い人が明確にいる「被害者」ではなくて、天災などに使われる「人間」を介さない「犠牲者」。ユウマは分かってるんですよ、ショーをお客様に届け続けるためには何かや誰かを犠牲にしなければいけない瞬間があることも、コウイチが一番自分を犠牲にしてきたことも、そして、犠牲を負うのは誰のせいでもない、しいていうなら人ではなくショーのせいであるということも。ショーマストゴーオンこそ、犠牲の上で成り立ってることを誰よりも知ってるんですよ。だって一番コウイチの近くにいたんだから。まあこの時のユウマはそんなこと考えてないし、本気で自分は犠牲者だと思ってると思うんですけど、無意識でも心の奥底で分かっているから「犠牲者」が出てくると思うんですよね…。でもそれでも舞台に立つことを夢見てしまうのは、好きでカンパニーの皆と一緒にいるのは、ここが居場所だと思っているから。本当は誰も何かを犠牲にしたなんて思ってないんだよな、むしろショーをするためには必要なことだと思っている、それは最後のどんな絶景よりも美しいショーを見れば痛いほど分かる。たとえ何かを犠牲にしてたって、このカンパニーで舞台に立った瞬間に報われるんだろうな、そう思わされるほどステージが好きで好きで仕方ないカンパニーの熱量が伝わってくるようでした。いやあ、SHOCKは深いなあ。見れば見るほど舞台を好きになる舞台ですね。ショービジネスを舞台にしてるからこそ、演じる人たちと重ねてしまってリンクする部分に胸が熱くなる、いやあほんとよく出来てる…。

全体的にクリアになっているなあと思った、SHOCKでした。1700回を超えてもアップデートを忘れないプロのお仕事に本当に頭が上がりません。だからこそ長く愛されるんだろうなと実感しました。現に私もまだSHOCK歴2年目のぺーぺーだし、まだ2回しか見たことないのにSHOCKへの愛が深まるのを感じています。冒頭にも言ったように、コウイチの天才故の鋭さみたいなものが和らいでいたので、最期のショーでは本当に未練なくやり切ったのだなあという寂しさと、命を全うする儚さがより際立っていて昨年よりずっと泣けました。また慈愛にも満ちていたので、ユウマに対する期待と信頼みたいなものも奥底で感じられるようになり、ユウマは愛されているのだなあと感じて胸がいっぱいになりました。コウイチの消えゆく者の儚さと、ユウマの生きてやるという力強さが対照的で、ライバルの影が最後の最後にコウイチの光に吸い込まれていくような感覚でした。きっと一生分かり合えないけど、ユウマは何かあるたびに空を見上げるんでしょうね…

 

 

あとマジ今更なんだよ…って話なんですが、優馬くんの顔の良さに3秒に1回はビックリしていました。え、かっこよすぎない??3階席だったので全体見ては、双眼鏡覗くを繰り返してたけど、覗くたびに新鮮に「※エッ…顔が良すぎる…無理…」ってなってたのでたぶん脳がキャパオーバー起こしてたと思います。何回も見てる顔なのに一回ずつ記憶喪失になって※繰り返しをループしてるの我ながらちょっと笑ってしまった。充実感に溢れてたからなのはもちろん、大人の男としての色気みたいなのも装備してきてるから「え、フル装備じゃん!」を何回も繰り返して、若干話が頭に入ってこなかったです(あんだけ熱く書いたやつが言うことじゃない)私情でしかないですが、偽義経金沢を胃腸炎&風邪で泣く泣く諦めた(這ってでもいこうとして止められた)ので、優馬くんに会うのが半年ぶりとかで見ただけで泣きそうになったので、あっヲタ卒業は無理だ…と秒で察しました。ということで地球防衛軍楽しみです。優馬くんがカッコよすぎて内容が頭に入ってきませんという苦情はどこで処理してくれますか(?)

 

 

 

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最後に。優馬くんがずっと憧れ続け、客席で観続けたSHOCKに出演するという奇跡のような機会に2年目も立ち会えて幸せでした!優馬くんにライバルという役を預けてくださってありがとうございますという気持ちでいっぱい。ユウマが大好きだし、これからもっともっと好きになれる余地を感じさせてくれて、楽しみしかないです。

またユウマに会えますように…!