君の名は希望

優馬くんの名前は希望と今 知った

「偽義経冥界歌」開幕!

気づけばこの記事が今年初めての投稿でした。と、いうわけで2019年一発目の現場は、偽義経冥界歌です!

f:id:sea813:20190313214951j:image

 

大阪公演からスタートというラッキーを発揮したので、さっそく拝見。今年も楽しくおたくが出来そうだなと思いました。

まだまだ金沢、松本公演も残っているし、東京、博多公演は来年という長丁場な舞台なので、あまり内容については触れずに感想を。

 

劇団☆新感線

まずは初新感線の感想から!イメージ通りの、ドンチャン騒ぐお祭り劇団、でもしっかり信念も感じる真っ直ぐな演劇をするな、と。あとやっぱりキャラクターがそれぞれ個性的で、クセの強い人がいたり、傲慢な人がいたり、バカがいたり、尻に敷かれる男達がいたり、男よりも強く生きる女がいたりと、見ていて飽きないのもイメージにあるなあと思いました。劇団員さんも色んな役回りをしているのですが、めちゃくちゃいい味だしていて、悪ふざけを全力でやる楽しさが前面に伝わってきて面白かった。これ絶対新感線ファンだったら、劇団員さんを知っていたら、もっと楽しく見れただろうなと後悔したほどでした。そして、そうやってとにかく楽しく見てたら、突然ハッとして、笑ってるけど私もそうじゃん、と気づかされるところもあって。色んなキャラクターがいるからこそ、自分だけの「分かる」を見つけられたり、それぞれのキャラクターの角度から物語を考えたりできる面白さがありました。

それからこれは、新感線だからというわけではないかもしれませんが、すごく場面展開が綺麗だなと思いました。なにせ初新感線の無知なおたくなのでいつもそうなのかは分かりませんが、少なくとも私は初めて感じる場面展開のスピード感でした。なんか、テレビを見てるみたいな感覚になる瞬間もあって。ひとつのシーンをしていたはずなのに、違う場所の状況が目の前を駆け抜けたり、かと思ったら暗転してまた違う場所の状況に移り変わっていたり。それが一瞬で理解出来るから、舞台とは思えないスピード感すぎて画面が切り替わってるような感覚で。奥華、京都、鎌倉、壇ノ浦と色んな場所で色んな状況が繰り広げられているのを、ひとつの空間で回想シーンのように見せることが出来るなんて凄いな、と単純に思いました。状況、場所、誰が誰といるか、読み取るのは舞台ではセリフやセットが限界だし、場面転換のあとはセリフが説明的になったりしがちなのにそれが一切なく、状況を一瞬で観客が理解できるのって実はめちゃくちゃ凄いことしてると思います。少なくとも私は今までに見たことないので、この手法は噂の回る舞台から持ち込んだものなのかな、なんて考えたり笑。きっと色んな劇場で、色んな形態で、色んなキャストとたくさんの挑戦をし続けてる新感線だからこそ出来る力技なのだろうなと、見ていて圧倒されました。

 

■偽義経冥界歌について

そして本編。とにかく、人ってみんなで悲劇と喜劇を繰り返しながら生きてるんだなあって、登場人物それぞれの生き様を見ながら感じました。

みんな抱えてる苦悩も違えば、国に対しての思いも違う。そして感じている使命も違う。でもだからこそ全然違う人たちが混じり合ってドタバタしてるのが、愛しくもあり眩しくもある。そして最後にはそれぞれがいるべき場所へ、背中を向けて解散する、またそれぞれの場所で悲劇と喜劇を繰り返しながら生きていく、なんて人間味の強い物語なのだろうと思いました。登場人物の数だけ物語があって、思いがあって、それが全部まとまるのは本当に大変だから、うまく収まった瞬間がめちゃくちゃ爽快。あんなに良かったね、の気持ちを込めて拍手を送ったのは初めてかもしれないと思いました。

それから、あてがきの要素が強いと聞いていましたが、それぞれがそれぞれにピッタリで気持ちいいくらいイメージ通りの動きをするのであてがきの良さが前面にでてた!一瞬で性格や考え方を掴めることは、多い登場人物を把握する上で助かりました笑。優馬くんに関しては、一瞬で置かれた立場、状況を察して、アーハイハイこのパターンね、と早々に受け入れたファンが大多数だと思います(決めつけ)一番慣れてるのは優馬くんだろうけど、こっちも伊達にあなたの舞台見てないんで、と思うくらいには早々に理解が出来ました。まあそれがまた似合うこと。よく優馬くんのこと見てくれてるんだなと安心しました。

 

■奥華次郎泰衡について

優馬くんの役名です。もうさっきからちょっと語ってますけども。役柄についてはどうしても内容に触れてしまうので省くとして。美味しい役をもらったなー!と担当としてはホクホクです。斗真くんの弟役と聞いたときから、ワクワクはしてたけど期待以上でした。経験者や先輩が断然多い中、若者ポジションとして参加出来ていること本当にありがたさしかない...。ただ、劇団員の方やメインキャストの方のキャラクターがそれぞれ強烈なので、優しく真面目に頑張る次郎ちゃんが少し印象薄く思える部分もあって。SHOCKの時も思いましたが、優馬くんって、何事も及第点はクリアしてくるし、サラッとこなしてしまいがちで、どこにいってもしっかり者の真面目な優等生。顔は主人公度高めだけど、実は控えめで大人しく、どちらかといえば物語をグルグル動かしてる人のそばでグッと何かを考えているようなタイプ。それも実に次郎ちゃんそのものなのですが、新感線はそれだけでは終われない、一歩踏み込んだところに面白さと新しさがあると思うので、約1年かけてその殻を破って楽しんで欲しいなと思います。そうやって、この舞台を通して、色んな事を吸収し、新しいものを身につけ、次のステージに行くんだろうな。それくらい良い環境、素晴らしい経験に出会ってると、優馬くんの顔を見てると思えました。しかも、ありがたいことにまだまだ先が長いです。松本が終わっても、1年経てばまた違った次郎が観れる。きっと大阪で見る次郎より、もっと優馬くんに馴染んだ次郎になってる、そう思うとワクワクが止まりません。もう悟空になれそう。オラワクワクすっぞが止まりません。今ならフリーザと戦えそう。どうでもいいか。同じ役をこんなに長いスパンでやらせてもらうこと、面白い経験だと思うので、博多座で大千穐楽を迎える時、優馬くんがどんな顔つきになってるのか非常に楽しみです。なので私は今から徳を積んで、その場に居れるよう精進します。とりあえず天下一武道会で技を磨こうかな。

 

と、まあザッと書きましたが、博多座が終わってからもまた感想を書きたいと思いますので、次こそは内容にも触れたいので、また一年後、「偽義経冥界歌」閉幕!のエントリーをあげるまで、どうか、どうか無事に!誰一人欠けることなく駆け抜けられますように。

そして、大阪に足を運んだ人の感想読んでたらめっちゃ行きたくなったやん...ってなってもまだ全然間に合うので!この後金沢も松本もまだ残ってるし、東京と博多は来年なのでまだ見てない人はぜひ!義経冥界歌を!見てくれ!!!義経が何者なのかを!偽物とはなにか本物とはどれかを!その目で確かめてくれー!!!!!!