君の名は希望

優馬くんの名前は希望と今 知った

愛はタカラモノ〜優馬くんとタキツバ〜

ジャニーズは今、歴史の過渡期にあるのだろうか。それとも、何かの代償を払い続けているのだろうか。
と、思うくらいここ数年思いもよらなかったことが起こり続けている。
今年もまた、引き続いて激動の年だった。もう来年は落ち着くだろう、何もないだろう、その甘えをずっと反省させられている。
そして何かある度に、アイドルの儚さを痛感し、永遠だと錯覚していたことに気付かされる。

こうして2018年も様々なタレントが決断をした中で、中山優馬くんのファンである私にとってやはり大きかったのはタッキー&翼の解散だった。
いや、すべてのジャニヲタにとってか。この解散を他人事と思えないジャニヲタは山ほどいるだろうな。
そのタレントのファンとして、タキツバに足を向けて寝れないと思う人がどれだけいるか。それほど、たくさんあるグループのファンにも影響力の大きい、ジャニーズにたくさんの物を残している二人だった。きっとそれぞれのグループのファンが、タキツバとの色んな思い出を持っているだろうなと思う。
優馬くんも例に漏れずそうであり、10代の優馬くんの隣にはほぼこの二人がいてくれた。私はタキツバのことを優馬くんのパパ、ママだと思っており、パパとママの間でニコニコ微笑む優馬くんが好きだった。
環境も本人の様子も不安定だった10代の頃、唯一安心して見れるのはこの二人のそばにいる時だった。
そんなパパとママとの日々を、私の大好きなエピソードとして残しておこうと思う。

①タッキーの尊敬するところは「顔」

これは帝国劇場の100周年記念公演「新春滝沢革命」の制作発表で優馬くん(当時16歳)が放った言葉です。
面と向かって言われたことがなかったのか「返しに困った」という滝沢くんに私は思わず笑ってしまった記憶がある。
滝沢くんのたくさんあるカッコイイところの中で、一番カッコよくないと成立しない「顔」を選ぶあたり、優馬くんにはおたくのイズムを感じました。
ただ、当たり前すぎてこんなに堂々と言った人がいなかったのか、ちょっとザワザワしてたのも笑ってしまった。
そのあとラジオかなんかで「真面目な顔して何言ってるんだと思いましたよ。緊張して舞い上がってたんだでしょうね、かわいかったな…」と冷静に滝沢さんが分析してたのも地味に笑いました。


②ここ10年で一番やるなと思った後輩は優馬
[レコメン! 2012.09.20]

これはヨコヒナがパーソナリティーレコメン!にて、ファンからの質問に答えてくれたタキツバの言葉。

(ここ10年で一番やるなと思った後輩は?)
優馬かな。普通ね、あのスピードできちゃったら勘違いとかしちゃうじゃん。勘違いして普通だと思うんだよね。
でも優馬はそこちゃんとブレずにしっかり持ってるからすごいなと思うよね。(滝沢くん)

同じく優馬かな。彼は賢いよね。頭がいい。勉強できるとかの賢さじゃなくて知的なんだよね。品がある。(翼くん)

この言葉に当時の私はすごく救われました。あの頃の優馬くんはひとり関西を離れ、ドラマや舞台などめまぐるしく仕事をしていたけど、きちんと心が追い付いているのか、そして見てくれる人が周りにいるのか、ファンながらに身内のようにただただ心配していたから。滝沢くんの言葉できちんと地に足つけて物事に取り組んでいることが分かったし、翼くんの言葉で控えめで人見知りな優馬くんの良さもきちんと見てくれている、と思えて嬉しかった。横山くんも優馬は関西だけど、俺らよりタキツバの方が面倒みてるもんなー!と言っていたし、きっと10代の優馬くんにはタキツバのふたりが安心できる大きな拠り所だったと思います。


③プレゾン公演中、楽屋に炊飯器を持ち込んだ翼くん。「優馬の分のお茶碗も持ってきた!」
[今井翼のto base 2014.01.10]

これはマルヒナのレコメン!に翼くんと優馬くんでゲストで出演して、そのままto baseに出たときのラジオでの翼くんの発言です。

(ふたりはお互いの楽屋に遊びに行ったりしますか?)
翼「たまにあの、優馬呼んでます。最近炊飯器入れたからね、楽屋に。で、実はなんか、あの、ほんとにねえ、気持ち悪い話なんですけど優馬くんの分のお茶碗も持ってきたんで」
優馬「うわー!んふふ。いやもうありがとうございます!」
コレちょっとしどろもどろに、お茶碗持ってきたと白状する翼くんの激重愛情にめちゃくちゃ笑いました。自分で気持ち悪いと自覚してるのもめちゃくちゃ面白い…。でも優馬くんの分だけちゃっかり用意してくれる強火っぷり。
優馬くんも優馬くんでんふふと可愛く笑いながらわーいって喜ぶもんだから何を聴かされてるんだろうコレは…ってなりましたよね。
滝沢くんが後輩の面倒見が良いのはパブリックイメージとしてあると思うけど、翼くんも仲良くなると結構尽くしてくれるんだなあと思いました。


④ジャニーさんの誕生日会

今では事務所の恒例行事みたいになってるようですが、そもそもの発案者は優馬くんで、実行してくれたのは滝沢くんという、テレビでもたびたび披露される話です。
優馬くんがバーで城島リーダーと会い、誕生会をやりたい、タレントが集まる機会があったら楽しそうと一緒に話したのがきっかけで、いち早く相談したのが滝沢くんという。
やっぱり結局頼るのは滝沢くんっていうのが優馬くんらしいし、すぐ引き受け完璧にこなすのが滝沢プロって感じですごく好きなエピソードです。
優馬は一か月前からジャニーさんを口説くという重要な任務があるからあとは全部俺がやるって言ってくれる男気がすごいし、しかもそれをテレビやラジオできっかけはあくまでも優馬だから幹事はあいつで俺は準備しただけ、と後輩に華を持たせてくれる優しい先輩ですよね。
まあ当の本人は言い出しっぺやけど何もしてないから…とちょっと気まずそうに言ってましたけど笑。
優馬くんがよく言っている「前に出ていくのではなく背中を見せてくれる人」というのはまさにこういう部分なのだろうなと思います。きっと優馬くんにとっては一生大きい背中なんだろうな。



⑤滝CHANnelでの「優馬を爆笑させたい」
[第66回 2012.01.20 革命のピンチ!中山優馬を大爆笑させろ]

これは滝沢くんがジュニアに活躍の場を、という形でWebで配信していた動画コンテンツでの企画です。

(滝沢革命の稽古中。もう完璧?引っかかることはない?)
「...ちょっと優馬がね。ご飯も行ってるし、優馬の誕生日もみんなでやったりしてるんですけど、未だに大爆笑した優馬の顔を見たことがない。ちゃんと心を開いて息を合わせるのが舞台では必要になってくるのでね、まずは大爆笑から。」

先ほども言いましたがこの頃の優馬くんはひとり関西を離れ、知らない場所で知らない人と仕事をする機会がほとんどでした。人見知りで気遣い屋の優馬くんはきっと、いつでも気を張って緊張しながら仕事していたと思うんですよね。そんな優馬くんに気づいて、滝沢くんが計画してくれたこの企画が私は大好きでした。
自分では笑わせられないから関西ジュニアにその役目を、と結果的に関西ジュニアにも仕事を持ってきた抜かりのなさもさすがです。
ジャニーズWESTのメンバーや室くん文ちゃんといった面々がひたすら優馬くんを笑わせようと漫才・コントをするというだけの動画なのですが、それはもう楽しそうにケラケラ笑いながら画面を食い入るように見つめる優馬くんに思わず泣きそうになったことを覚えています。
メンバーが映るたびに「しげや~」「顔の筋肉がつってきた!」「出オチやん(笑)」とたくさん話すのは関西にいる時の優馬くんそのものでした。きっと優馬くんの不安な気持ちも寂しい気持ちもすべて分かったうえで、少しでも見慣れたメンバーを見て安心して笑ってもらおうとしてくれたんだなと思うと本当に頭が上がりません。
関西にも仕事が回るし、私たちファンも優馬くんの笑顔が見れてホッとするし、優馬くんも楽しそうだしでこんなウィンウィンウィンにしてくれて色んな所に気を回せる細やかさは、滝沢くんにしかできないことだなと思います。


あさイチでのトーク

(料理の写真を見せながら)
「これは後輩の中山優馬くんが最近上京して。この食材とレシピを優馬に渡して「こんなんできるよ〜」っていうのを優馬に送って。で、優馬も「僕もマネして作りました!」みたいな」

これはタッキー&翼として出演していたあさイチでの翼くんの発言です。
レシピを教えるだけでなく、食材までも渡す翼くんの本気具合が伺えますよね。優馬くんが上京してからの料理のノウハウは翼くんがルーツだと思います。ちゃんと作って報告する優馬くんが健気で可愛いなと私でも思うんだから、きっと翼くんはもっと嬉しかったんでしょうね。
これだけではなく、翼くんは他にも優馬くんにたくさんプレゼントをくれたり教えてくれたりしていました。プレゾン公演中に誕生日を迎えた優馬くんには、愛用していた時計や、お風呂で見れるテレビをあげていたし、他にもスピーカー、吸入器、お洒落な懐中電灯(優馬くんが懐中電灯好きの為)、私の記憶だけでもザっとこれくらいはありました。レッスン着や普段着も稽古場に定期的に持ってきてあげてたそうなので、優馬くんの全身が翼くんのものなのはしょっちゅうでした。でもほかの人にあげてもいいよって言われたけど、あげませんって着ない服も入らないクローゼットに押し込んだっていう優馬くんもなかなかだと思います…笑。
あと公演中の曲の中でも、バラの花束をプレゼントしてたという翼くん。す、すごい…さすが情熱的だな…だてに毎日アンダルシアに憧れてるだけあるわ(?)ってなったのを覚えています。もので気持ちを測れるわけではないですが、何かしてあげたいという気持ちが強い翼くんは愛情深い人だなあと思ってました。
ただこれを優馬くんに聞いた滝沢くんが「あいつは仲良くなったら服あげる癖があるからな」と冷静に分析してたのが一番笑いました。癖で片づける滝沢くん…。


⑦Myojoでの対談。「たぶん、俺と会ってるときの翼とは違うと思うんだよな。」
[Myojo 2015年3月号]

これは優馬くんと滝沢くんの対談での発言だったと思います。
「もう俺と翼で優馬の取り合いだから(笑)プレゾンが始まると、あ、そっち行っちゃったか~みたいな気分になるし。たぶん、(優馬といる時は)俺と会ってるときの翼とは違うと思うんだよな。」

一時期優馬くんは、夏はプレゾンに出て冬は帝劇で革命に参加するのを数年続けていたので、本当に季節ごとに二人にお世話になっていたことになる。もうここまでくると本当にファンとしてもタキツバの二人がいるから大丈夫みたいな謎の安心感すらあったので、密かに取り合いが始まってたのには笑った。
でも本当によく一緒にお仕事をしていたから、お互いの優馬くんへの接し方や優馬くんから話を聞いたりして、タキツバがお互いの事を知ったり、近況を知ったりしていて優馬くんが潤滑油になれてた部分もあったのかなあなんておこがましいことを思います。逆に私は優馬くんを通して知る、タキツバの二人の関係性や距離感が大好きだったので、素敵な先輩、素敵なグループだなあと優馬くんに教えてもらったような気がします。
ちなみにこの後この戦いは激化して、ついにはタキツバの10周年コンサートに見学に来た優馬くんを真ん中にしてキャットファイトが始まることになります。どっちが好き?と攻められてのらりくらりとかわす魔性の優馬くんに、ご両親に挨拶したもん!と自慢する翼くんと、最後にもっかい聞くから考えといて!と粘る滝沢さん、そして同じ日に見学に来ただけなのに戦いの火の粉をくらうエビキス、とかなりカオスな空間だったらしいことも付け加えておきます。


優馬くんからみたタキツバ「滝沢くんは背中をみて黙ってついてこいって感じで、翼くんは食材送ってくれたりレシピ送ってくれたりする」

最後の最後でソースが分からないものを引っ張ってきて申し訳ない(自分のアカウントにメモ代わりにこれだけつぶやかれたもので…)

このタキツバへの印象がまんまパパとママで凄いなと思ってメモを残した記憶があります。余計なことは言わず背中で語る大黒柱・滝沢パパに、息子にせっせと仕送りをし身体を気遣う翼ママという完璧な布陣。そりゃ息子(優馬くん)もすくすくと育つよ…。
でも真面目な話、私からみたタキツバもそうで。滝沢くんからは大きな背中を見て学んでいて、翼くんはプライベート含め献身的に支えてもらっていてっていう。
このふたりがいれば優馬くんは大丈夫、そう思えることが、そんな人が近くにいてくれることが、どれだけ安心したか。優馬くんが憧れる人が、ジャニーズ事務所にいてくれてどれだけ嬉しかったか。やっぱり、優馬くんのファンとしてタキツバの二人には足を向けて寝れません。大げさなことを言うと、この二人がいなかったら優馬くんはとっくに心が折れてたかもしれない。そう思うくらい、優馬くんを取り囲む状況や環境は不安定で不確かでした。でもそんな時に二人の背中を見れたこと、隣に立てたこと、これが絶対今の優馬くんに繋がっていると思います。何度ありがとうと言っても足りないくらいです。


本当はもっともっとたくさんエピソードあるんですけど、どれを思い出しても優しさや思いやりしかなくて。それは優馬くんがよく言う「いつも愛を感じている」という言葉が物語っています。そんなタキツバの二人から、優馬くんがもらった愛はタカラモノだなあと思います。
きっと今の強くて優しくて、芯のブレない優馬くんはタキツバの二人から学んだもので出来ている。
あの時、プレゾンに出演した事で確実に優馬くんは変わったし、東京での居場所が、そして仲間が出来た。それから滝沢革命に出演した事で帝国劇場の重みを知ったし、ジャニーズ舞台を担う責任の重さも学んだ。
こうして優馬くんが成長する機会を与えてくれて見守ってくれたのはいつだって、タキツバの二人でした。
アイドルとしての人格形成において多感で大事な時期に、この2人の隣で学ばせて頂いたことは、もうツイてるな、やっぱり持ってるなと優馬くんの運を褒めてあげたいです。
ファンにとっても、どちらも優馬くんを応援する上で欠かせない舞台になっていたし、かけがえのない時間でもありました。


そんな二人が、解散という選択を選んだことはやっぱり寂しいし、まだまだ実感できていない部分もあって。でもどんな未来にいても、とにかく健康でいっぱい笑って楽しい毎日を送って欲しいなって、ただただそれだけは願っています。そんな子どもみたいなことって思うけど、でもそれが一番で、多くは望まないから確実にそれだけはって思います。
ただ欲を言わせてもらうなら、翼くんにはジャニーズじゃなくなっても、アイドルじゃなくなっても、芸能人じゃなくなっても、ただ一人の「人間」として、大切なものを持ち続け、情熱を絶やさない、いつもの翼くんでいてくれれば嬉しいなと思います。
それにはまずは身体が第一なので、快方に向かいますように。
それから滝沢くんも。表舞台からは退いてもジャニーズに貢献する人材となること。あんなにカッコ良い人が見れなくなってしまう悲しさと同時に、あの滝沢くんがってワクワクするのも確かで。
それこそアイドルが人間として変化していったり、そもそも時代が変わっていったりとこれから色々、本当に色々あると思う。永遠なんてないし、絶対が約束された世界でもない。でもそれでもジャニーズという伝統が続いていく限り、ジャニーズに夢と希望を持つ人が絶対いるわけで。そんな中で、プレイヤーとしての経験値も持ち、アイドル側の気持ちも裏方側の気持ちも汲める滝沢くんがジャニーズ事務所にいることが絶対に強みになる日が来るなと思います。逆を言えば両方の気持ちが分かってしまうというもどかしさもあるだろうけど、あの滝沢くんが覚悟をもって決めた決断ならきっと、良い方向に導ける自信と慧眼があるからだろうと思っています。


最後に。
今目の前に好きなアイドルがいる事が凄いこと、そしてそのアイドルはどんな決断も出来ること、ここ数年前からずっとアイドルに教えてもらっている。
だから後悔しないように、後からタラレバが出てこないように。
本来アイドルは刹那的な瞬間の中で存在し得るものであること、心に刻んで応援していこうと思います。
ジャニーズ事務所は、楽しいことだけじゃなく、悲しいことも寂しいことも運んでくる事務所です。でもそれはきっと、アイドルではない一人の人間としての人生も背負って、多様性を認めてくれるからでもあると私は思っています。
だからこれだけ素晴らしいアイドル達が集まり、プライドと誇りを持って芸能界に居続けてくれているのだと私は信じています。
これから悲しいことや苦しい状況があっても、所属タレントや、滝沢くんやジャニーさんを含む事務所の人たちが「ジャニーズ」として届けるエンターテイメントだけは、人々に夢と希望を与え続ける前向きなものでありますように。
滝沢くんの覚悟が、翼くんの決断が、そして所属タレントの努力が報われる世界でありますように。
そう願ってやまないくらい、私は今日もアイドルが大好きです。


タッキー&翼のおふたり、たくさんのタカラモノをありがとうございました。
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