君の名は希望

優馬くんの名前は希望と今 知った

Endless SHOCK初心者の感想

ありがたいことに、Endless SHOCK見てきました。*1
この目でライバル役を務める優馬くんを見ることができました。
本当にいろいろな人に助けられてヲタクってできるんだなと実感したSHOCKでした(しょっぱなから激重テンション)
せっかくだし、SHOCK初心者が初心者なりに感じた感想を残しておこうと思います。

まず印象として残ってるのが「思ってたよりミュージカルショーだったな」といアホ丸出しの感想でした(笑)
これは私が、物語が複雑で、濃い印象があったのでもっとお芝居の部分があるのかなって勝手に思ってたのも大きいかもしれません。
だからお芝居の部分やセリフは最小限に抑えて、華やかな歌って踊るショーに重きを置いてることが意外でした。
でも、これがやっぱりジャニーズ独特のエンターテイメントだなと改めて思い出した気がした。
華やかさに圧倒されワクワクしてたら終わってる、何も考えずにただただ受け取って楽しむ、そんな時間がたまらなく好きだったなということも思い出しました。
そして何より、そのステージに大好きな優馬くんが存在している。もうそれだけで胸がいっぱいで、楽しそうに歌って踊るキラキラした優馬くんがまぶしかった。
優馬くんが憧れ続けた舞台に立って、夢を叶えてる姿を見れたことは、本当にファン冥利に尽きるなあと思いました。純粋に応援していてよかったと思った。
こういう瞬間を与えてくれた優馬くんに感謝したいです。

物語の感想としては、なんとなくは把握していたけど、正直初めて見る人からしたら突拍子なく展開を迎えたりして、大変な部分もありました。
とにかく目の前で起こることの情報量が多くて、頭が追い付かない感覚。
でもちゃんと後から理解できたり回収してくれる気持ちよさもあって、さすが何回も公演を重ねたからこそ分かりやすいようにされているのだなと納得もした。
何よりあれだけショーの部分が多くて、セリフが最小限に収まっていても、カンパニーの様子やひとりひとりの感情がきちんと伝わってくるのがすごいなあと思いました。
それこそセリフがないからこそ踊りや歌、表情や細かな動きで感情を表現していて、ただ歌って踊るよりもずっとハードルの高いことをされているという印象。
踊りや歌のクオリティーが求められるのはなんとなくわかるけど、演技の部分でも少ないセリフの中で表現する難しさがあるような感じでした。
でもそれぞれが高い意識の中でやられているからか、本当に、歌、ダンス、ストーリー、どこをとっても不足のない細やかさがあってただただ圧倒されるばかりでした。
どれもクオリティーが高く、考える暇がないくらい見どころがあるので、必死に食らいついてたら終わってるっていうくらいストレスがなかった。
洗練されたショーだなと初心者なりに感じていました。

人物もみんな魅力的で。人物観察が好きな私にとってはすごく楽しかった。この人はこういう人とか、それぞれに色みたいなものがあると思うんですけど、SHOCKの登場人物はみんなその色がハッキリしてるなと思いました。だからこそ初心者でもわかりやすい。
特に魅力的なのは全員に「欠点」があること。すごく人間味があり、親近感がわいてみんなすごく好きになった。
コウイチだったら、スター性は抜群だけど、ストイックすぎるが故にそれを全員にも求めてしまう傲慢さがあって。ユウマだったら、純粋でまっすぐな熱さがあるけど、コウイチへの憧れが強いが故にひねくれたところがあったり。目指すものは皆ひとつなのに、アプローチの仕方や、ショーの在り方に対する考えが違うからぶつかってしまう。誰もが情熱の裏に矛盾を抱えていて、ジャパネスクショーに向けてどんどんピリピリと膨れ上がっていく緊張感がとても迫力があった。
もちろん欠点がなければすれ違うことも、カンパニーがバラバラにならずに済んだのかもしれないけど、そこには「夢」だけじゃない「現実」が存在しているんだって感じがして私はすごく好きだった。欠点のない人なんていなければ、間違えない人もいない、そんな現実もきちんと描いてくれていて感情移入がしやすいなと思いました。
ショーは華やかで「夢」しかないのに、そのステージに立つ人たちはそれぞれ苦悩し「現実」と向き合い続けている。これに胸が熱くならないわけがない。
欠点もある完璧じゃない人たちが集まって、ひとつの完璧なショーを作ろうともがいている。その人間臭い部分が好きだからか、すれ違っていてもそれぞれがすごく魅力的に見えました。
もちろんそれがあの結果で良かったとは思わない。コウイチを失う前に気づけたら一番良かったけど。でもそれでも間違いながらそしてそれを背負いながら、一歩を踏み出していく残された人たちの強さもまた、こうならなければ見れなかったと思うと必然性を感じてしまう説得力があった。
正直、そもそもジャニーズの舞台は誰かを失ったり傷つけないと成立しないのかと毎回思ってしまうタチなんですけど…笑*2
でも、消えると分かりながらもステージに立ち続けたコウイチと、それを支え最期までそばにい続けたカンパニーにはグッとくるものがあって。
やっぱり命を懸けて舞台に立っているからこその刹那と、生のエネルギーが美しいなと思わずにはいられなかった。

最後に優馬くんについても。
ほんっっっっとにイキイキしてるなと思った。心からこのステージに憧れていて、楽しんでいるというのが伝わってきた。
なんかショーが大好きで、コウイチが大好きで、憧れていたオン・ブロードウェイという大きな舞台に立ったユウマと、ジャニーズのショーが大好きで、SHOCKが大好きで、憧れの帝国劇場に立ってる優馬くんとを重ねてしまって不思議な気持ちになった。
当たり前だけどそういう意味ではきっと、ユウマの気持ちが誰よりも一番理解できるのは優馬くんだろうなと思う。
私がカンパニーの中で一番感情移入したのもユウマでした。まあ優馬くんが好きだから当たり前だろうけど笑、でも焦りや闘争心、孤独、一番体に入りきらないくらいの感情を抱えて立っている人のような気がしたから。そういう意味では一番感情が伝わりやすく、何を考えているか分かりやすいキャラなのかもしれません。*3
コウイチへの憧れが強いからこそ反発してしまう、コウイチを超えたいからこそ違うアプローチで、と固執してしまう。確かにひねくれているけど、でもそれがユウマを動かすすべての原動力であること、行動の裏にすべてコウイチが関わっていること、そしてそのぜんぶが最期のあのショーで昇華されていくのがすごい物語だなと思った。
今まで散々コウイチにつっかかり、その場の感情だけでコウイチと向き合っていたユウマが、コウイチの死を受け止め最後にショーをしようと持ち掛ける。初めてコウイチのために動こうとする。自分のためだけにステージに立っていたユウマが、初めて誰かのためのステージに立つ。初めの方のひねくれたユウマを見てきたからこそ、何かを乗り越え自分の中にいるコウイチを認めたたユウマの成長にグッときてしまう。この流れはやっぱりニクいなあ。
中でも一番好きだったユウマは、やっぱり大好きなコウイチと立つ最後のステージの太鼓のショーでした。
太鼓に入る前に、一瞬だけ心を整えるように目を閉じて、短く息を吐いた優馬くんが目を開けた瞬間の闘志がすごかった。
後から指導者の方のSNSで100点だったとのつぶやきを見て、なぜか納得してしまいました。
あの優馬くんにものすごい気合いを感じたから。いや初めて見た奴が何言ってんだかもしれないし、いつもやってることなのかもしれないけど。
自分の中にあるエネルギーを根こそぎ消費してるみたいな無我夢中さと、力強いバチさばきがとても美しかったです。
そしてコウイチがラダーフライングしている時に、太鼓を叩きながらずっとコウイチを目で追い、最後の姿を必死に目に焼き付けているみたいなユウマもすごくよかった。
そうだよねどれだけぶつかり合っててもずっと一緒に生きてきたんだもんね、でもこれからはもうコウイチのいない世界で生きていかなきゃいけないんだもんね、とユウマの気持ちを汲み取ると切なくて。涙をこらえながらずっと上を見上げて今を焼き付けるユウマと、そして最期と分かりながらもいつもと変わらず華麗に舞うコウイチを見ていると、これはもうとんでもなく美しい物語だなと。

めまぐるしい感情と、焦燥感の中で生きるユウマを、とっても丁寧に演じているなと優馬くんを見ていて思いました。いつもそうだけど今回も、ユウマの内面を何度も何度も想像し、理解しようと歩み寄って作り上げたんだろうなと。無意識の中でユウマになっているような自然さがすごく良かったです。
なにより、優馬くんの今までの経験で培ったもの全部で挑んでいる姿が誇らしかった。
相変わらず感情によっていろいろな表情をする優馬くんから目が離せなかったし、些細な感情も伝わってくる細やかな演技は優馬くんが得たものが詰まっていた気がしました。
歌声もクロスハートの時よりのびやかにひろがっていたのが印象的で、こもりがちな声質も好きだったけど、帝国劇場にまっすぐのびていくような声も大好きでした。
やっぱり演技だけじゃなく、歌やダンスをする優馬くんを久しぶりに見れて嬉しかった。華やかなステージが似合う人だなあと改めて思いました。
でもSHOCKはまだまだ限界すらも超えた境地がありそうなので、優馬くんが限界を超える瞬間はもっともっと面白いんじゃないかとも思いました。
まだまだのびしろがあって期待できる余地があることは、喜ばしいことですしね。残りの公演も本当に頑張ってほしい。
とにかく、屋良くんのライバルも、内くんのライバルも見たことなければ、SHOCKすら初体験でしたが、ユウマのライバルはすごく熱くまっすぐに生きている男の子で私は大好きでした。
きっとあのユウマならこれから先もカンパニーを引き連れてずっとステージに立ち続けるだろうし、ひとりじゃないと気付いたユウマはこれからコウイチよりも強くなれると思いました。
ただ、こっから先はほんと水を差すことしか言わんけど、ユウマの罪重すぎるよな…あの罪を背負いながら生きていくの下手したら死んでしまったコウイチよりしんどい…
まあそれが何よりのステージに立ち続ける原動力になっていくんだろうけどね…さすが帝劇のユウマは背負う十字架の重さに定評があるだけあるわ…(誰も言ってない)
兄貴の後を継ぎ紀伊の国を任され、弟のために何もかも引き受けた上にフウマの想いを受け継ぎ、そしてコウイチへの罪を背負いながらショーを続けていく、改めて「ユウマ」の人生ハードモードすぎる。生まれ変わったら絶対幸せになってほしい。毎日幸せハッピー野郎になってほしい。


さて、生まれて初めてのSHOCK。優馬くんも言っていたけど、初めてのSHOCKは人生で一回だけ、それをなんとか優馬くんに捧げられて幸せでした。
途中、本当に不思議だった。
Endless SHOCKを見ているのか、ブロードウェイでコウイチのカンパニーのショーを見ているのか分からなくなる感覚。
ジャパネスクや、コウイチの最期のショーでは、本当にインペリアル・ガーデンシアターにいるんじゃないか、私は今インペリアル・ガーデンシアターで観客として拍手してるんじゃないかと何度も錯覚した。
目の前の世界と、劇中の世界を行ったり来たりするアトラクションのような臨場感のあるエンターテイメントでした。
これを1600回近く続けている堂本光一さんは本当に強靭なお方だなと改めて思います。そんな光一くんのそばでお仕事できた優馬くんが、また何を吸収したのか見れる日が楽しみです。
出続けることでまた得るものがある気がするので、願わくばまたユウマが見れたらいいな。勝手にEndless SHOCK2年生に進級できる日を夢見ています。
そしてなによりどうか、光一さんが満足のいくSHOCKをずっとずっと続けていけますように。そう願わずにはいられない、素晴らしいショーでした。
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*1:何かとお騒がせしましてすみません笑

*2:よく考えたら優馬くんが出てる帝劇舞台(革命、ドリボ、SHOCK)ぜんぶ誰かしら死んでるからね

*3:コウイチは言葉足らずで、想いを秘めているタイプだしね